稽古日誌

 

<稽古場所>

 平成27年4月以来、通常は八王子市立油井第2小学校体育館を借りて実施しています。

 平成28年も4月から同じ場所で稽古を始めました。4月最初の稽古には島正紀・師範会長に、クラブ全員7名で懇切丁寧な指導を受け、やる気を改めて鼓舞されました。今後も定期的に島師範の指導を仰ぐ予定です。

 平成28年3月は、学校行事のため同体育館が使えなかったため、稽古場所を八王子市由井事務所・市民集会に移しました。4月からは八王子市立油井第2小学校体育館に戻っています。

 

<体験会報告>

 平成28年2月の木曜日と日曜日の夜に、4回にわたって「新陰流体験会」を開催しました。多くの方々に参加していただき、新陰流の心を少しでも知ってもらえたと思います。参加者の感想も寄せられましたので、参考にしつつ2回目の体験会を企画したいと考えています。ご期待ください。

 

多摩新陰流クラブの歴史

 

   2年目スタートに際して(平成28年4月)

  多摩新陰流クラブは設立2年目になりました。お陰様で新会員も入門して、充実した稽古を続けています。関係者諸氏のご支援の賜物で、感謝いたしております。さらに、広く同好の士を募って「新陰流」を地域に弘めるため、クラブ一同、発展するよう務めます。

  一年前にも本欄で書きましたが、多摩地域は“武道不毛の地”と言えるでしょう。見回しても、薙刀や合気の会などの活動が目立つ程度で、古武術の稽古場は少ない土地ですね。今は全国的に同じ傾向にあるようですが、武士道を標榜する人間にとっては寂しい思いに捕らわれます。もちろん、剣道、柔道、空手などスポーツに脱皮した分野は盛んであり、学校体育だけでなくプロ化した球技も登場して、住民は文化の高さを誇っています。ここで改めて、剣術・新陰流の普及と楽しみを通じて、日本文化の“体幹づくり”を呼びかけようと思います。

 

  上泉伊勢守と多摩

 新陰流の流祖である上泉伊勢守信綱(1508~1583年)は上野国・前橋の豪族の出で、戦国時代真っ盛りに剣術の奥義を極めています。「新陰流の宣示」は35歳頃と推定され、主家からは離れて新陰流の全国弘流に移っています。

  戦国大名と言えば、実質的に後北条氏の祖である北条早雲(1456~1519年)がはしりと言われ、伊豆国から勢力を増した後は相模国・小田原城(小田原市)を本拠に多摩地域も支配する勢いを示していました。当時の多摩には大石定久(1491~1549年)が滝山城(八王子市)を本城に対抗もした時代です。北条氏照(1540~1590年)との関りは不明ですが、武名が届いて甲斐国の武田信玄(1520~1573年)に招かれたものの断ったとの伝承があります。伊勢守の弟子が北条氏の指南役になった後日談などは、次回に報告しましょう。 

 

  活人の太刀を

 多摩地域に戦国時代の悲惨な物語はあまり伝わっていません。寡聞にして、あるいは勉強不足かも知れませんが、ある意味で平穏な歴史を刻んできた土地柄ですね。そこで新陰流を学び身につける意義は大いにあります。敵に勝つ技である剣術でありながら、上泉伊勢守が「活人刀」を唱えた術理の本源はどこにあるのか。あなたも参加して、体得しませんか。

 美容に効果がある、とまでは言いません。ただし、女性も男性も同じスタート地点に立って、強い体幹はつくれます。老若男女に平等な武術です。基本の技から次第に高度な太刀へと進み、公平に高みへと辿りつきます。今、新陰流正伝上泉会には10歳代から70歳代まで多くの男女会員が名を連ねており、創立30周年記念演武会が今年秋に開催されます。

 

(生年・没年は通説による) 

 

<設立の挨拶と1年目の活動>

 平成27年3月、新陰流正伝上泉会の精神を南多摩地域に広めるため、「多摩新陰流クラブ」を開設しました。

新陰流正伝上泉会の多摩支部でもあります>

 八王子に在住する新陰流稽古を10年以上続ける指導有資格者と、南多摩地域の経験者が中心になって、活動を広げようとしています。

 八王子、相模原、町田、立川の周辺地域で、武道に関心を抱く方々に参加を呼び掛けています。

 稽古は、JR横浜線・片倉駅の周辺公共施設を借りて、原則毎週木曜日の夜に稽古しています。八王子市立由井第二小学校の体育館を借りることが多いですが、稽古時間と場所は毎月初めに翌月分のスケジュールを決めています。また、新陰流正伝上泉会の各稽古場(東京・秋葉原、埼玉・大宮)にも参加でき、多くの仲間と上達を競う楽しみもあります。 

<指導者が充実しています>

 教授陣は、新陰流正伝上泉会の指導資格を持つベテランで、多摩新陰流クラブは島正紀会長・師範を始め、川部正昭・師範代、高橋清・准教士などです。「天狗抄奥」以上の高伝位者が丁寧に初歩から指導します。

健康・美容に効果的です>

 適度な汗を流すことで、心身ともにリフレッシュでき、仕事に勉強に、意欲的に取り組めるでしょう。

 特に、身体の若さの基本になる「体幹」が、稽古によってしっかりしてくるため、いろいろなスポーツや芸事に取り組む体づくりの基本につながります。

 <多摩に剣術の種を撒く> 

 八王子地区は武道“無縁”ともいえる土地柄ですね。土地が比較的肥沃だったことからか、武将・名君として慕われる領主が現れず、千人同心や新撰組などは武術・剣術の本筋とは離れている、歴史性かも知れません。

 しかし、歴史や古典・芸能を大事にすることでは他の土地に負けないものがあります。その幅を広げる役割の一端が担えたなら、幸いだと思っています。

 

<平成27年回顧>  

  ☆日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会

 平成27年9月5日、新陰流正伝上泉会のルーツである「日経新陰流クラブ」の設立29周年記念演武会が東京・秋葉原で開催されました。ここでは、使太刀とともに打太刀も務め、多摩新陰流クラブの水準の高さを披露しています

 

 ☆新陰流正伝上泉会が合同合宿

 平成27年新陰流正伝上泉会合同合宿が10月31日~11月1日、流祖生誕の地である群馬・前橋で行われました。2日間にわたる稽古と座学、懇親会で会員の練磨を試み、1日には流祖・上泉伊勢守の菩提寺・西林寺(前橋市上泉)で法要、墓参した後、境内にて奉納演武を実施しました。

 多摩新陰流クラブの川部、高橋、石川も参加して、充実した2日間を堪能しています。

 

 ☆日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会を開催

  平成27年9月5日、東京・千代田にて新陰流正伝上泉会のルーツである「日経新陰流クラブ創立29周年記念演武会」を開催しました。演武に先立って伝位授与式が行われ、高橋清への「本目録」伝位などが允可されました。

 

 ☆靖国神社演武会(御霊祭り協賛)を実施

  平成27年7月16日(木)、東京・靖国神社能楽堂にて「新陰流演武会(御霊祭り協賛)」を実施しました。

 

 ☆ 全国演武会が成功裏に終了

 平成27年5月31日(日)、東京・靖国神社能楽堂にて「第6回新陰流全国演武会」を開催しました。甲冑演武に続いて、合計33組の新陰流の太刀「内伝」「試合勢法」「本伝」を披露し、観客の皆さんも楽しんでいただきました。